Interview 何でもない自分がチャンスを掴み、何にでもなれるを証明する未来

株式会社HRC 代表取締役

中沢 宏(2008年入社)

1985年生まれ、東京都出身。高校へ入学するも数ヶ月で中退。その後定時制高校を卒業し、不動産賃貸営業を経て23歳でネクステージへ入社。EC通販事業責任者として赤字経営を乗り越えオリジナル商品をヒットさせた後、EC事業部を分社化し2015年、30歳で(株)HRCの代表取締役に就任。現在グループ最大の組織を束ねる。

夢や目標なんてなかった日々

よくも悪くも「そこそこ」。

東京都大田区で育った僕は、習字でもマラソンでも良くて入賞止まり。一度も一等賞を獲ったことのない幼少期を送ってきました。

高校受験もろくに勉強をせず志望校には落ち、たまたま受かった工業高校の電子科に進学しました。しかし、はんだごてを握る自分の姿に違和感を感じ、結局半年も経たず中退してしまいました。その後は家計状況が思わしくなかったこともあり、コンビニやイタリアン、カラオケ店、引越し屋、お弁当の宅配のアルバイトをしていました。

『なすがままの人生』『レールの上を走る人生』そんな日々を送っていました。

ただ大学には進学できないにせよ「せめて高校くらいは自分のお金でなんとかしよう」そんな思いから、バイトで貯めたお金で、定時制高校の編入試験を受けて通い始めました。

この先の夢や目標なんて、抱きもしませんでした。

当時、知人関係にあった丹野(グループCEO)や片桐(グループCFO)に仕事の誘いを受けたのは、高校卒業後、行先も決まらず転々としていた時期のことです。

「一等賞になれなかった」
”自分でレールを敷く”決意

ネクステージグループに入社しましたが、設立間もないネクステージは、お世辞にも「すごい会社」とは言えませんでした。主軸事業も決まっていなければ、社内ルールもろくに無い。事務所もマンションの一室でエアコンも効かず、夏は汗だく。1円の経費を使うことも惜しんでいたために、お客さんに出すコーヒー1本買うのも自腹です。

かといって、自分自身にも特別な”何か”があるわけでもなく、そんな何者でもない、何も出来なかった自分に対して、入社早々丹野に言われた一言が今でも心に残っています。

「決められたレールの上を走るのは三流だ。今後期待しているのは、レールを自分で作っていく人になって欲しい」

当時は、この言葉の真意が分かりません。むしろ、なすがままに生きてきた自分は「誰かが引いたレールの上を走る人生、流れ作業で生きていこう」と思っていたほどです。

それでも、幸運なことに0から1を作る楽しみに、自分でレールを引く楽しみに多く携わらせてもらえることになりました。グループの中で「最も下積みが長かった人は誰か」と聞かれれば間違いなく「僕です」と断言できるほどに。

やめたい…
赤字続きの5年間と向き合ったきっかけ

ネクステージに入社してから、税理士など専門家紹介のエージェントやテレアポ、保険代理店営業、オークションサイトの新規事業立ち上げ、デジタルマーケティングなど様々な事業にチャレンジさせていただきました。

しかし、どの事業もうまくいかず、EC通販事業においては5年以上の赤字続きでした。

「こんな状況が続くなら、もう辞めたい」

ふと、グループ別会社の後輩にそんな弱音を吐いてしまったことがありました。

その時、普段は温厚な後輩が激高し「自分たちが別の事業で利益を出して頑張っているのは、今は利益が出ていない通販事業が、いつかは成功すると思っているからだ。それなのに、辞めたいと言われて悔しいです。」とまっすぐに想いを伝えてくれました。

そんな想いで働いてくれる仲間がいると思うと、口が裂けてももうやめたいなんて言ってはいけないと痛感しました。当時、想いをぶつけてくれる仲間がいなかったら、今の自分はなかった思います。

グループ多角化経営をしていたこともあり、別事業で出た利益をEC通販事業に投資をしていただき、6年目にして黒字化させることができました。

多角化経営をしている価値は、チャレンジを支援するためでもあり、多角化経営の強みがそこにあると実感できる出来事でした。

自分がもらったバトンを繋いでいく

現在、取り扱っているすべての商品は株式会社HRCとして運営していますが、これから誕生する新ブランドにおいては収益化が見込めた場合、新たな子会社を立ち上げていきたいと考えています。

新たな子会社をつくることで、新たなポジションが生まれ、我々のフィロソフィーである「チャンスなら、まだある」の実現に近づき、あきらめない人に次のバトンを繋ぐことができます。また、現在の主力商品であるナイトブラでは「市場ぶっちぎり1等賞」を目指しており、今後展開していく新商品もやるからにはてっぺんを目指していきたいと考えています。何の取り柄もなかった自分でも、チャンスを掴み、一等賞にもなれるということを証明することで、どんな境遇でも何にでもなれるという希望に繋がると思っています。

目指す先は「EC産業を代表する、理想の姿を叶えるHRCグループになること」です。

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