Interview トラブルが私を強くした|どん底の心を救ったのは、自分への信頼と同期の絆

株式会社HRC 課長

古川由和(2018年入社)

1994年生まれ。神奈川県出身。2017年卒で入社予定だったが、難病により延期。2018年4月に新卒としてネクステージGroupに入社。株式会社HRCに配属。2021年10月にCS(カスタマーサクセス)チームの主任へ昇格、2023年4月にCS課の課長に就任。

本来活発な自分の心が、病気で蝕まれていくのがわかった

長女というのもあるかもしれないですが、昔から人の面倒を見るのが好きで、慕ってもらえたり頼られることが嬉しかったです。小学校・中学校・高校ではブラスバンド・吹奏楽部のリーダーや部長などを経験し、部をまとめてコンクールで金賞受賞を目指し日々奮闘してました。大学ではもう少し自由に音楽を楽しもうと、外に出てさまざまな人たちとセッションし、新しい音楽の楽しみ方を知って、学生時代は順風満帆に日々過ごしていたと思います。

しかし、大学卒業を目前に控えた冬、私は突発性の難病を患います。新社会人になることに期待していたので、目の前が真っ暗になるほどショックを受けたことを覚えています。会社は内定を延期してくれたものの、いつ入社できるかはわからず、塞ぎ込むようになりました。

「自分の努力ではどうにもならない」「難病には治療方法も少ない」「本当に治るのかわからない」「両親に申し訳ない」「大学を卒業したのに無職なんて、不甲斐ない」

絶望に近い感情が心を支配してしまう時期もありました。それでも本来ポジティブな性格なこともあり「自分ならできる」と信じて、リハビリで体力を戻すと同時にメンタルの回復にも努めました。同期になるはずだった17年卒のみんなや当時の人事の方から色紙や励ましの連絡をもらい「この会社を選んだのは間違いじゃなかった」と心から思えたおかげで、前を向けるきっかけになったことを覚えています。

念願の入社も、どん底だった1年目|這い上がるためにもがいた毎日

2018年にようやく入社でき、とてつもないやる気に満ちあふれていました。しかし、気持ちが強すぎて空回りの連続。全く周りが見えていない。17年卒の同期たちがバリバリ働いているのをみて「自分も、ああなるはずだったのに」とネガティブな感情を抱く毎日でした。私にとってその1年はあまりにも大きすぎたと感じました。

しばらくすれば、18年卒の同期が主任になる時期もやってきます。うれしい気持ちがある反面「自分には何が足りなかったんだろう」と落ち込みました。それでも地道に仕事を頑張っていましたが、追い打ちをかけるように、かわいがっていた後輩が突然会社を辞めてしまったのです。「突然辞めるほど、会社が嫌だったのか」と考えると、なぜそのような環境になってしまったのか、あの子のやりがいをきちんと考えてあげられていたのか、など後悔が次々に押し寄せました。

色々な出来事が重なる中で、自分自身の未熟さに直面し、ふと思い出したのがグループ代表の丹野代表からかけていただいた言葉でした。「会社を良くしたいと思うのであれば、上の人間にならないと。みんなのためにできることの可能性が広がるよ。」という言葉でした。もう誰も同じような気持ちにさせてはいけない、そう思ったときにはじめて主任になりたいと思いました。

チーム全員の「笑顔」をチェックする|働きやすい職場づくり

ありがたいことに現在私は課長職に就き、チームメンバーを率いる立場にいます。やはり意識しているのは、みんなが働きやすい職場づくりです。「やりがいをもって働いてほしい」という思いで、みんなはどうしたいのかを聞き出すようにしています。仕事をしていて大切なのは、人との信頼だと思っているからです。

それから、笑顔のチェックも欠かせません。毎朝の1on1(面談のようなもの)で、チームメンバーひとりひとりと困ったこと・相談事・体調について話し、ときにはプライベートな話をして盛り上がります。そのなかで「笑顔を見せてくれるかどうか」を確認しています。自作したチェック項目をもとに、目がうつろになっていないか・目を合わせてくれるかなど、些細な点までチェックして、チーム全員のメンタル面を把握するように努めています。

また、仕事では「お客様とのコミュニケーションを大切にする」よう意識しています。HRCは通販事業がメインで、お客様と直接お会いできません。だからCS課では、商品を購入してくださったお客様のアフターフォローを、より大切に・丁寧にして、お客様の「伴走者」になることを目指しています。

私が第一人者になる|仕事と家庭の両立を目指す女性のために

私にはチームとしての夢と個人としての夢があります。

【チームの夢】
CS課での仕事内容を、社外の人々に知ってほしいという夢があります。どのように運営すればお客様に満足いただけるのか、リピートしてご利用いただけるのかなど、ノウハウを参考にしてもらえるレベルになりたいと思っています。セミナーを開いて、通販事業でお困りの企業様にお話をしたり、コンサルでしっかり指導したり、そんなことができたらうれしいですね。

【個人の夢】
・みんながチャレンジできる環境を作りたい
CS課から派生して、新しい課を作りたいと思っています。課が増えれば、役職に就く人の数も増え、みんなの成長につながると信じているからです。私は4月に課長になったばかりですが、どんどん「経営に関わる仕事をCS課から作りたい」と進言していきたいと考えています。

・仕事と家庭を両立するロールモデルになりたい
現在、HRCでは20代の若手メンバーが多く、女性で課長職以上の役職かつ子供を持つ方はまだいません。だから、私が将来子供をもった際には、第一号になりたいという気持ちがあります。仕事も家庭も大切にして、両立できる「ロールモデル」になりたいのです。子供がいると今までとは違う感性が生まれ、仕事に活かせることもあるでしょう。お子様向けやマタニティ向けの商品など、これまでのHRCにない商品やサービスを生み出すこともできるのではと考えています。

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