なぜ?株式会社イノセントがグループインを選んだ理由・覚悟と明るい展望
ネクステージGroupではより強いIT基盤での成長、業務の拡大を考え、株式会社イノセントが2023年10月1日からネクステージグループホールディングス株式会社の子会社になりました。ネクステージGroupが2036年までに100事業を目指す中でITの基盤を整えていくことはとても重要です。今回のNEXPOでは株式会社イノセント代表取締役兼ネクステージグループホールディングス執行役員である本間にインタビューしました。事業内容の紹介からグループインを決断した経緯をご紹介させていただきます。
PROFILE
本間 隆義(ほんま たかよし)
1979年生まれ、神奈川県出身。大学卒業後、大手小売り企業に入社。24歳の時に営業職に転職。手に職がほしいと考え、25歳の時にアルバイトとしてシステムエンジニアの道へ。その後、システムエンジニアの経験を活かし32歳の時に独立し、株式会社イノセントを立ち上げる。取引先としてネクステージGroupと出会い、2021年12月に資本提携。2023年10月にグループIT管理の執行役員として就任。
イノセントの事業内容
株式会社イノセントは、ウェブのシステム制作会社です。デザインやSEOなどもやっていますが、8〜9割はシステムの業務が占めていますね。今期で13期目になる会社で「クライアントの要望には、NOといわずにつくる」ことを大切にしています。もともとはデザインとシステムの両方に力を入れていたんですが、デザイン事業は参入しやすいようで本当に競合が多く、次第にシステム寄りの会社になっていきました。具体的にはデータベース・顧客管理システム・ECサイト・メール配信システム・LINEのBOT作成など。とにかくウェブ上にあるものでクライアントが「やりたい」といったものはなんでも具現化してきました。
人が好きで、一つひとつの出会いを大切にしているので「この人のために、どうにかしてあげたい」という気持ちが先行して、金銭面を度外視することもしばしば。結果、自分で自分の首を絞めた経験も数え切れません(笑)ネクステージGroupとのお仕事も感じのいい社員さんが多く、冗談を言いながら仲間かのように仕事を進められるので「この人のために頑張りたい」と思っていました。今だから言えますが、実はお金は二の次で苦しい時期もありましたね(笑)
「ネクステージGroupと共に歩む」と決めた理由
――ネクステージGroupとの出会い
最初にネクステージGroupと出会ったのは、約10年前です。専務の片桐さんにお会いしたのですが、最初に抱いた印象は「まだ事業数は少ないけれど、いろいろなチャレンジをしていて楽しそう」「一緒に大きいことをしてみたい」でした。それから約2年後、ネクステージGroup社内のシステム担当者が退職したことをきっかけに、私がシステム関係のお仕事をまるまる引き受けることに。たくさんの人と関わりを持ち、会社について知れば知るほど、価値観が似通っていることに気づきました。仕事もプライベートも充実させたいという気持ち・きついときこそ笑おうとする姿勢など、親近感がすごかったんです。反対に、クリエイティブにまだ弱味がある・細かいところでパワープレーが多いなど、ネクステージGroupの弱いところもわかってきました。それを見つける度に「自分ならこうするのに」「こうやって貢献できるのに」と悶々としていましたね。ネクステージGroupなら、まだまだやれることが多いはずだと感じていたからこそ、作業効率向上のために何ができるのかを勝手に妄想していたんです。
――グループインをお断りしてから資本提携に至るまで
一緒にお仕事をするようになって数年、代表の丹野さんと専務の片桐さんに「グループインしないか」と提案をもらいました。一緒にやりたい気持ちがあったのですが、会社に戻り、社員や役員と話して「今ではない」という結論に。お断りしたので、正直「仕事をもらえなくなるんじゃないか」と危惧していたのですが、そんなことはまったくなく、むしろ仕事の量を増やしてくれました。
しばらく時が経って、次は資本提携のお誘いをいただきました。しかし当時ネクステージGroupの人たちが大好きだったからこそ「やってあげたい」気持ちが先走ってしまい、金銭面ではかなり無理をしていました。そのことをついに丹野さんに打ち明けることに。「一緒に仕事をしたいけれど、このままだとイノセントの利益を上げられるイメージがわかない。ネクステージGroupが右肩上がりになっても、イノセントはそうならないんじゃないかと思っている。」そう伝えると丹野さんは「悪かった」と言ってくれたんです。今の状況を正直に伝え、丹野さんと本気で話し合えたおかげでイノセントの未来を真剣に考えてくれているとわかり、「この人を信じてみよう」と思えました。だからこそ資本提携のお話を受ける決断をしました。
グループインによって得られた希望
――2度目のお誘いでグループインを決める
資本提携してから2年後、再度丹野さんから「グループインしないか」と提案をいいただきました。丹野さんの話から「イノセントに利益を与えたい」という想いが伝わってきて、もう断る理由はないと思いました。資本提携のときにはグループのバランスを考慮しながら自分たちの利益を考えなければならなかったので、請求しづらいケースもあり、単価交渉に頭を悩ませたこともありました。それならいっそ、グループに入ったほうが意見しやすいと思ったんです。ネクステージGroupが掲げる「2036年までに100事業創出」の目標のためにも、「100事業を達成するなら、このくらいのエンジニアが必要だ」とグループ内から意見するほうがスピード感もっていろんなことを進めていけると感じていました。
一方で、イノセントの社員は戸惑っていました。そりゃそうですよね。会社がどう変わるのかわからないし、職場も変わるし。ネクステージGroupはコミュニケーションを大切にしていて、どちらかというと体育会系の性格の人も多いと思っています。しかしエンジニアは職人気質の方も多いので、全員がそうとも限りません。そのため最初は心配していましたが、徐々になじんでくれているようで安心しました。また社員に安心してもらえた理由の一つには、自分が執行役員になったこともあると思います。会社からいいように使われるのではなく、対等に話ができる立場にいますから。社員を守れる環境で、不安なことはないと伝えられたのがよかったです。
――グループインのメリット
実際、グループインすることはメリットの連続で、自分にとっても社員にとってもよい環境だと思います。1つ目は、給与や待遇が上げやすい点です。市場を見て「このくらいのスキルなら、このくらいの給与が妥当だ」と交渉できるようになりました。適正に評価してあげられるし、福利厚生も充実しています。経理・人事労務・総務などバックオフィスが整っていて、私自身の仕事も任せられるようになりました。
社内の人からは「知らない会社の人間が大勢で引っ越してきた」と見られるのでは、と危惧していましたが、昔からいるかのように受け入れてくれて、スムーズに馴染んでいけたと思っています。
個人として驚いたのは、会社が大切にしていることと自分が大切にしていることが完全に一致していたことですね。入社して、会社の想いやポリシーが書かれているフィロソフィーブックを読みましたが、書いてあることにまったく違和感がなく「全部自分の考えと同じだ」と思ったんです。価値観が同じだからこそ、すぐに会社になじめたんだとも思います。
イノセントが目指す未来
ネクステージGroupは現在18期ですが、20期で25事業・2036年には100事業の創出を目標として掲げています。もちろん自分もそれに向けてロックオンしていて、目標のために何ができるか考えて、日々構想を練っています。今ではグループのために意見できる環境になったので「目標を達成するためにはこれくらいの人材が必要」「そんな給与では雇えない」など、必要なときには意見を出していくつもりです。すべてグループのためを思って働けるのが楽しいですね。
ネクステージGroupのすごいところは、右肩上がりに成長しているにもかかわらず、それに満足せずに高みを目指しているところです。常人から考えれば、あと10数年で100事業の創出を目指すなんてのも正気の沙汰ではないでしょう。それでも、やろうとしているんです。そんな姿勢にワクワクしていますし、達成すれば本当に多くの人にチャンスを与えられます。険しい道のりではありますが、本当にステキな取り組みですよね。現時点では業務効率化を徹底し、すべてが生まれ変わらないと無理だと思っていますが、この2〜3年で必要な体制を整えられれば100事業も達成できると考えています。そのために自分は、これまでの集大成として、持てる限りのすべての力をぶつけるつもりです。
まだまだ課題はありますが、人間力が高いこの仲間たちと夢のあることを達成したい・喜びを分かち合いたいと本気で思っています。それに、そういうマインドを持った人たちとなら達成できると思うんです。
この記事を書いた人
小林 花菜(こばやし かな)
1989年生まれ、静岡県出身。経歴はアパレル⇒広告営業⇒不動産人事⇒ネクステージGroup。ミスマッチのない採用を実現し、自分のなりたい姿を叶えられる会社を作っていくために現在、中途採用チームと採用広報業務を兼任。
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